新生児の体重が増えない病気とは?

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ここでは、「新生児の体重が増えない病気」について、お話します。

 

嬉しい気持ち、不安な気持ちを抱えながらも、
十月十日とお腹の中で育ってきた我が子の出産ほど、
愛おしいものはありません。

 

母乳を与え、
その一生懸命に加える様子に
更に愛情が湧きます。

 

しかしそれと同時に
なかなか体重が増えてくれない
という不安もついてきます。

 

「母乳が出ていないのか?」

 

「飲めていないのか?」

 

「どこか病気なのか?」

 

と、気になり神経質になってしまいます。

 

体重の増えない新生児について
まとめてみましたので、
参考にしてみてください。

 

生後すぐの体重減少

 

まず、新生児は
生後2〜3日までに
出生体重の5〜10%が減少します。

 

この現象を

 

「生理的体重減少」

 

といいます。

 

新生児は成人に比べて体水分量が多く、
体重の75〜80%が水分量です。

 

そして皮膚の角質が薄いことや
環境温度の影響を受けやすいといったことから、

 

尿や不感蒸泄
(尿や汗とは違う皮膚や粘膜から蒸発する水分のこと)が
この体重減少の理由です。

 

これは生理的現象ですので
安心してください。

 

哺乳量が増えると、
体重も徐々に増えていき、
生後7〜10日頃には出生体重に戻ります。

 

母乳・ミルクの量が足りていない

 

生理的体重減少により、
出生時の5〜10%の減少後、

 

なかなか体重が増えない、
または減ってきている場合は
栄養不足が考えられます。

 

この場合完全母乳での栄養を
お考えのお母さんが多いです。

 

母乳の量が不十分、
赤ちゃんが上手に飲めていない
といった原因があげられます。

 

お母さんも赤ちゃんも
お互いまだまだ上手にできなくて当たり前です。

 

気にしすぎると返ってストレスとなり
母乳分泌量が減ってしまいます。

 

「なんてダメな母親なんだろう」

 

と落ち込まずに、まずは母乳の後に
ミルクも足して様子をみましょう。

 

そして、次のことを実行してみましょう。

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1、授乳時間におっぱいをくわえさせて練習をします。
  赤ちゃんが母乳を吸うことで、
  母乳を分泌するホルモンがでます。

 

2、水分をしっかりとりましょう。
  母乳は血液からできています。

 

  そして血液に大切なものが水分です。
  脱水や便秘にも繋がるため水分補給はしっかりとしましょう。

 

3、授乳前に乳頭・乳房マッサージをおこないましょう。
  これにより乳首が柔らかくなり
  血液循環も良くなります。

 

4、母乳外来で助産師さんに
  相談・指導・ケアをしてもらいましょう。

 

  助産師さんは母乳のエキスパートです。
  母乳育児を相談できることは心強い味方です。

 

室温が寒い場合

 

赤ちゃん、特に新生児は
体温管理が上手に出来ません。

 

室温が低すぎることで、
体温を維持するために
必要以上のエネルギーを使います。

 

室温管理を見直し、
赤ちゃんにとって心地よい適温(24℃)
に気をつけましょう。

 

もしも体重が増えない場合は赤ちゃんのここを観察

 

1、赤ちゃんの尿を観察してみましょう。

 

  哺乳量が足りていなければおしっこの量も減ります。

 

  授乳時におむつを観察し、
  1日6回未満のおしっこであれば母乳不足の可能性もあります。

 

2、うんちの回数は少なくないですか?

 

  母乳不足により便秘気味になると
  2〜3日排便がないことがあります。

 

3、母乳を与えて何分後に機嫌が悪く泣きますか?

 

  もしも授乳後1時間以内と
  短時間で機嫌が悪くなるようでしたら、
  母乳が足りないため求めていることがあります。

 

新生児の体重増加の目安

 

生まれてまもなく生理的体重減少の後、
生後3〜4ヶ月で出生後の約2倍、
生後1年では約3倍になるといいます。

 

月齢の小さな時期ほど1日の体重増加量は大きく、
新生児の頃では25〜30g増え、
生後1ヶ月には1Kgの増加が望ましいです。

 

以上が新生児の体重が増えない場合の
考えられる原因と対処法でした。

 

体重が増えないことで
病気ではないかと心配になりますが、

 

まずは母乳量と赤ちゃんの食欲や機嫌を
しっかりと観察しましょう。

 

頑張って赤ちゃんも
母乳を飲んでいるのであれば、
少し様子を見守りましょう。

 

しかし中には

 

「ヒルシュスプリング病」

 

という、新生児から乳児にかけて起こりやすいとされる
先天性の病気である可能性もあります。

 

「お腹が膨れている」「激しい嘔吐」「母乳・ミルクを嫌がる」

 

といった症状が見られた場合は
腸などの消化器官の異常が考えられますので、
すぐに小児科を受診しましょう。

 

・・・というわけで、あなたもこのカテゴリーの記事を読んで、
「新生児の体重」という、お悩みを解決して下さいね。

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