新生児の体重が減る時とは?

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ここでは、「新生児の体重が減る時」について、お話します。

 

出産後、新生児は
3〜5日をピークに体重が
5〜10%ほど一時的に減ります。

 

これは生理的体重減少という、
正常の新生児に起こる現象です。

 

そこから7〜10日ほどで
体重も共に戻り、
1日に25〜30g体重が増えていきます。

 

しかし中には10日を越えても
体重が減り続ける、
元に戻らないといった場合もあります。

 

どのような原因が考えられるのでしょうか?

 

生理的体重減少はなぜ起こる?

 

新生児の飲む授乳量よりも汗や尿の量が多いこと、
そして体表面積が広く皮膚も薄いことにより、

 

不感蒸泄(皮膚から失う汗以外の水分)
が多いことにより起こります。

 

つまり摂取量よりも排出量が多いのです。

 

その後新生児の授乳量が多くなると
体重は元に戻り、
25〜30gの体重増加をしていきます。

 

生理的体重減少率(%)の計算式があります。

 

(出生時体重ー測定時体重)÷出生時体重×100

 

この計算式で表すことができるので
参考にしてみてください。

 

10%以上の減少がみられる場合は、
赤ちゃんの身体に何かしらの
異常があることも考えられます。

 

大人よりも新生児の身体は小さく、
少しの減少でも影響をうけてしまいます。

 

出生後に看護師さんが
毎日体重をチェックしているのは、
体重管理をしっかりとおこなうためです。

 

出産時の病院または
小児科へ相談しましょう。

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体重が減る、増えない、元に戻らない原因

 

体重が増えない、減るといった原因として、
授乳量が足りていない事が考えられます。

 

これは母乳育児の新生児に
起こりやすいです。

 

分泌量が足りない、
上手に飲めていない
といった理由があります。

 

分泌量は赤ちゃんが吸うことで
増えていきます。

 

出ないことで落ち込むとストレスとなり、
母乳分泌にも影響を起こしますので
気にし過ぎないことが大切です。

 

諦めずに授乳をする、
しっかりと水分をとる、
乳房・乳首のマッサージをする、

 

バランスの良い食事をとることを
心がけた生活をしましょう。

 

分泌量は次第に増えていきますよ。

 

新生児が上手に飲めていない場合も、
毎日続けることで上手になっていきます。

 

母乳育児を考えていても、
栄養を取れていなければ
体重が増えません。

 

母乳育児が安定するまでは
ミルクとの混合栄養を
考えることも大切です。

 

異常な体重減少は、
脱水や新生児黄疸、
そして低血糖などに注意していきましょう。

 

授乳をしてもすぐに機嫌が悪くなり
泣くといった様子や
おしっこの回数が少ない(6回以下)

 

といった場合は
授乳量が足りていないことが考えられるため、
母乳外来で相談することもお勧めです。

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