新生児が咳と鼻水の時は風邪をひいてるの?
ここでは、「新生児が咳と鼻水の時は風邪をひいてるのか」について、お話します。
産まれたばかりの新生児は、
お母さんのお腹の中から
外の世界に適応しきれていません。
また体の機能も未熟であり、
大人にとっては何でもないことでも
いろいろな症状として現れます。
「コンコン」
という咳をしたり、
鼻水がタラ〜っとする
様子を見ると心配になりますね。
咳や鼻水は風邪によるものなのでしょうか?
他にも原因はあるのでしょうか?
新生児は繊細
新生児の身体は未熟です。
空気中にあるちょっとした埃や
ダニなどの異物を
吸い込んでしまうことで咳がでます。
温度差のある部屋や
湿度が低かったりすることでも
咳が出る場合があります。
鼻水もそうです。
新生児の鼻の粘膜はとても敏感で、
少しの刺激でも敏感に反応します。
ウイルスや埃などの異物を防御する鼻毛もなく、
異物が直接的に鼻の粘膜を刺激します。
粘膜が腫れやそれに伴い鼻水が出やすいです。
赤ちゃんに適した環境
赤ちゃんが快適に
過ごせる環境を整えてあげましょう。
・埃をなくす:
掃除をしたつもりでも、
赤ちゃんと同じ高さの目線で周りを見てください。
思っている以上に埃が溜まっていたり、
掃除が行き届いていない箇所が見えてきます。
この小さな埃でも
小さな赤ちゃんには
咳を引き起こす原因になります。
最近は優れた機能の空気清浄機がたくさんあります。
赤ちゃんのいる部屋に設置し
綺麗な空間を保つこともお勧めです。
・室温・湿度を快適にする:
室内外の気温差が
あまりないような環境にします。
エアコンや暖房をつけている場合
夏は25〜28度、冬は18〜22度を保つようにします。
また湿度は40〜60%が快適な湿度です。
要注意なとき
一時的な症状であり、
普段と変わらない様子であったり、
しっかりと母乳・ミルクを飲んでいたりするときは
心配はいりません。
少し様子をみていきましょう。
しかし、注意が必要な場合もあります。
・「コンコン」という乾いた咳が続く:
長期的な咳の場合、ウイルス・細菌による炎症を
起こしている場合があります。
咳とともに熱や鼻水の状態もよく観察しましょう。
・「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音がする:
これは乳児喘息や細気管支炎が考えられます。
・「ゴホゴホ」と湿ったような咳が続く:
これは鼻水や痰が絡んでいる場合に多い咳です。
鼻水や痰が空気の通り道を塞いでしまうと、
上手く呼吸ができなくなる場合もあります。
咳き込む場合はB群連鎖球菌や大腸菌などにより
肺炎を起こしていることもあります。
・黄色や黄緑色のドロッとした鼻水:
体内の抗体がウイルスや細菌に反応し
死滅したものが混ざっている状態です。
風邪が治りかけている時に多いのですが、
悪化している場合もあります。
赤ちゃんの異変に気づくには、
普段の様子をしっかりと観察しましょう。
新生児は気道が細く咳き込むことで
痰や分泌物で呼吸がしづらくなります。
鼻呼吸が多いため
鼻づまりによっても苦しく感じます。
その他発熱や嘔吐・下痢などに
よっても大きな負担を与えます。
赤ちゃんの異変に、
いち早く気づいてあげましょう。