新生児の熱が38度の時とは?

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ここでは、「新生児の熱が38度の時」について、お話します。

 

産まれて間もない新生児の赤ちゃんは、
体温調整機能が未熟であり、
免疫力も不十分な時期です。

 

そんな新生児期に
38度以上の熱が出た場合、
とても心配になります。

 

38度以上の熱が出た場合、
どのようなことが考えられるのでしょうか。

 

新生児の免疫力

 

「新生児はお母さんから抗体をもらっているから風邪は引かないのでは?」

 

と思ったお母さんもいることでしょう。

 

確かにお腹の中にいる頃に
胎盤を介して抗体をうけとり、
出生後には母乳からもうけとることができます。

 

しかし免疫能力としては不十分であり、
ウイルスに感染してしまいますので注意してください。

 

熱の測り方

 

耳の鼓膜やおでこで測ることもできますが、
誤差が多いため、

 

熱が出た場合などは脇で測る方が
より正確な値を知ることができます。

 

汗をかいている場合は、
脇下の汗を拭いて測りましょう。

 

大人と同じように
新生児にも体温の個人差はあるため、
できるだけ毎日測り平熱を把握しておきましょう。

 

熱が出た場合

 

新生児は新陳代謝が盛んなため、
大人よりは体温が高いです。

 

36〜37、5度までが平熱とされ、
それ以上は発熱となります。

 

1日の中でも1度前後の変動があります。
朝よりも夕方の方が高い傾向です。

 

また授乳後や泣いた後も体温が高くなります。

 

体温調整機能が未熟なため
室内などの環境温に影響をうけやすいです。

 

服の着させ過ぎや室温が高いと、
体温調整ができずに
うつ熱状態になることもあります。

 

体温が高いことから一概に発熱とはいえません。

 

しかし安心できない場合もあります。

 

熱が出たときの観察ポイントは

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・平熱よりもどのくらい高くなって、
 どれくらい持続しているのか

 

・たえず機嫌が悪く泣いていないか

 

・母乳やミルクは飲めているのか

 

・嘔吐や下痢を繰り返していないか

 

・けいれんが続いていないか

 

・苦しそうに呼吸をしていないか

 

・顔色が青白くなっていないか

 

・37、5度以上の熱が下がらない

 

この症状がみられる場合は
すぐに小児科へ受診しましょう。

 

その他、新生児が38度以上の熱が出る原因は、
小児尿路感染症、川崎病、無菌性髄膜炎などがあります。

 

小児尿路感染症は、尿道が細菌感染をすることで起こります。

 

38度以上の高熱、頻尿・血尿も伴い、
男の子に多く発症します。

 

おむつの汚染が原因のため、
こまめにおむつを替えることで予防できます。

 

川崎病は、4歳以下の乳幼児に多く発症します。

 

全身の血管炎症、高熱、白眼部分の充血、
唇が赤くなりいちごのような
ブツブツな舌になる症状がみられます。

 

他にも5日以上の高熱が続いたり
体全体に発疹が出るといった症状もみられます。

 

川崎病は細菌やウイルス感染
などによるものと考えられていますが、
はっきりとした原因は分かっていません。

 

治療の遅れは心疾患など後遺症が起こる恐れがあるため、
早期発見・早期治療が重要となります。

 

無菌性髄膜炎は、ウイルス感染が原因です。

 

発熱・嘔吐・頭痛が大きな症状として起こるといわれます。

 

どのような疾患であれ、
高熱やそれに伴う症状は
か弱い新生児にとってとてもつらい状態です。

 

お母さんやその家族も心配になりますね。

 

毎日の検温や表情の観察をし、
早期発見・早期治療につなげていきましょう。

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