新生児の呼吸音がヒューヒューの時とは?

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ここでは、「新生児の呼吸音がヒューヒューの時」について、お話します。

 

新生児や乳児や幼児の頃は、
気道が細く呼吸をする力も未熟です。

 

口呼吸が上手にできないため、
おもに鼻呼吸ですが、

 

鼻腔も細く少しの刺激で腫れや分泌物により
閉塞されやすいです。

 

また肺の機能も未熟です。

 

お母さんから抗体を受け継いではいますが、
免疫力も十分ではなく、
体温調節機能も未熟で容易に風邪をひいてしまいます。

 

風邪やその他の原因により

 

「ゼーゼー」「ヒューヒュー」

 

といった
呼吸音が聞こえることがあります。

 

この呼吸音は喘鳴という症状です。

 

喘鳴は鼻腔から気管支の粘膜が何らかの原因により腫れたり、
分泌物や異物によって
空気の通り道が狭くなることにより起こります。

 

この症状が見られる場合は
乳児喘息の場合もあります。

 

か弱い赤ちゃんの苦しそうに
息をしている姿を見るととてもつらいものです。

 

喘鳴の種類

 

まず喘鳴は吸気性と呼気性に大きく分けられます。

 

吸気性の喘鳴は鼻・気管の上部の辺りに
狭窄が起こることで生じます。

 

「ゼロゼロ」「ゼイゼイ」

 

という呼吸音がきこえます。

 

鼻水が多かったり、
クループや喉頭炎などによって起こります。

 

呼気性の喘鳴は気管支の辺りに
狭窄が起こることで生じます。

 

「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」

 

という呼吸音がきこえます。

 

狭窄が強いほど高音の喘鳴となります。
細気管支炎や喘息のときに起こります。

 

乳児喘息とは

 

喘息とはゼーゼーという呼吸音がしますが、
1度ゼーゼーしただけではすぐに喘息と診断はされません。

 

これは喘息以外にもゼーゼーとなる原因がおるためです。

 

乳児喘息は2歳未満の子供の喘息を指しており

 

「呼気性喘息を3回以上繰り返す」

 

ことで診断されます。

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カウントの仕方は、
1回目の咳風邪などで呼気性喘息を認められた後、

 

風邪が治った1週間以上後に再び喘息を認められる場合
これが2回目になります。

 

それがもう一度認められた場合に
乳児喘息と診断されるのです。

 

お母さんでもわかる呼気性喘息

 

呼気とは息を吐くときのことを指します。
まず、赤ちゃんの口元にお母さんの耳を近づけます。

 

赤ちゃんが息を吐き、
耳元に息がかかった時に呼気性喘息の呼吸音である

 

「ゼーゼー」「ヒューヒュー」

 

という音がきこえる場合は
呼気性喘息であると考えられます。

 

特別な道具がなくても簡単に調べることができますね。

 

乳児喘息の原因

 

乳児喘息の多くは何らかのアレルギーが
原因とされることがあります。

 

アレルギーを引き起こす原因を
アレルゲンと呼びます。

 

アレルゲンはダニやハウスダスト、
動物の毛やカビ、花粉などがあげられます。

 

アレルゲンから赤ちゃんを守る

 

新生児や乳児の頃はまだ1日の生活の大半を
布団の上で過ごしています。

 

布団をこまめに天日干しをおこない、
布団クリーナーでアレルゲンを吸い取ることが
とても効果的になります。

 

またお部屋の掃除も大切です。
赤ちゃんの目線で床をみてください。

 

すると思った以上にゴミが
残っている場合があります。

 

赤ちゃんが過ごすお部屋の環境は
特に注意してあげましょう。

 

赤ちゃんや幼児の頃になると
ぬいぐるみが好きな子供もいることでしょう。

 

しかしぬいぐるみはダニの住処になりやすいです。

 

ダニのつきにくいぬいぐるみを選んだり、
こまめに中性洗剤できれいに洗って清潔を保ちましょう。

 

乳児喘息は早期発見し早期治療することで、
重症化も防ぐことができます。

 

また赤ちゃんのお部屋の生活環境を整えることが
予防に繋がるため、常に清潔なお部屋を心がけましょう。

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