新生児の顔が赤い時とは?
ここでは、「新生児の顔が赤い時」について、お話します。
産まれたばかりの新生児は顔が赤いですね。
昔から「赤ちゃん」と呼ばれるのは、
赤ちゃんの皮膚が赤いことが由来です。
しかしなぜ赤ちゃんの顔が赤くなるのでしょうか?
赤ちゃんの顔が赤い理由
新生児の赤ちゃんの顔が赤いのは
「赤血球」が関係しています。
まず産まれてくるときに狭い産道を通って出てきます。
その際、肺や心臓などに強い圧迫感を与え
うっ血状態になるため赤い顔の状態で産まれてきます。
また、赤ちゃんは成人よりも
赤血球の数が多いため皮膚の色が赤く見えます。
これらの理由により新生児の
赤ちゃんの顔は赤くみえるのです。
気づいてあげたい顔の赤み
赤ちゃんは顔が赤いものだといいますが、
全てが正常な赤みということではなく、
少しの環境の変化や
病気によって赤くなる場合もあります。
赤ちゃんは自分の気持ちを
言葉で伝えることが出来ません。
泣いて知らせることしか出来ません。
赤ちゃんの異変にはお母さんやお父さんなど
身近な大人がいち早く気づいてあげることが大切です。
では具体的にどのような場合に顔が赤くなるのでしょうか?
1:乳児湿疹
新生児ニキビや乳児脂漏性湿疹、
アトピー性皮膚炎などを乳児湿疹と呼びます。
赤ちゃんの肌は皮膚が薄いため、
バリア機能が弱くトラブルが起こりやすいです。
新生児ニキビは、赤くブツブツの湿疹で
見た目が思春期ニキビのような湿疹で顔にできます。
過剰な皮脂の分泌や肌が
汚れていることでも起こります。
皮膚を清潔に保つことが大切です。
入浴(沐浴)の際にボディソープなど
しっかり泡立てて優しく洗いましょう。
乳児脂漏性湿疹は、黄色いかさぶたのような湿疹で
炎症を起こしてしまうと赤く腫れたり膿がでます。
皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりにより起こり、
顔以外に頭皮にもできます。
入浴の前にベビーオイルなどで
ふやかすと取れやすくなりますが、
無理には剥がさないように気をつけてください。
アトピー性皮膚炎は、
肌が弱いことや遺伝といった体質であったり、
ハウスダストや食物・動物といった
アレルゲンにより引き起こされます。
強いかゆみのある赤い湿疹です。
皮膚の清潔、保湿をしっかりとしましょう。
洗濯の際の洗剤のすすぎ残しに気を付け、
肌への刺激の少ない環境を整えましょう。
2:沐浴時のお湯の温度が熱い
赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く繊細です。
お湯の温度は大人がちょうど良い
と感じる温度では熱すぎます。
夏は38〜39℃、
冬は40〜41℃の設定が適しています。
温度計できちんと測って確認しましょう。
3:服装や部屋の環境温度が高い
沐浴のお湯の温度が高い場合と同じように、
着させすぎや室温が高いと暑くて顔が赤くなります。
体温調整機能が未熟な赤ちゃんは
うつ熱状態になる場合もあるため、
環境温度を見直しましょう。
新生児の赤ちゃんの肌はデリケートであり、
身体の機能も未熟な時期です。
大人の基準で考えてしまうと、
赤ちゃんに負担を与えることも多いのです。
普段の何気ない表情や皮膚の状態など
細かい変化に早めに気づいてあげましょう。