赤ちゃんの手足バタバタが激しい理由とは?

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ここでは、「赤ちゃんの手足バタバタが激しい理由」についてお話します。

 

なぜ赤ちゃんは手足をバタバタさせるのか?

 

新生児 寝ない 手足バタバタ」でもお話しましたが
生まれて来て間もない、生後1ヶ月ほどの赤ちゃんの、手足バタバタが
激しいことは、よくあることなのです。
今回はその理由について説明して行きましょう。

 

まだ「寝返り」をうてないから

 

まだ生後1ヶ月ほどの赤ちゃんは、首も座っておらず、
寝返りすらうつことが出来ません。
つまり、まだ体中の筋肉が鍛えられていないために、上を向いたまま、
横になって寝ている姿勢しか、取ることが出来ないのです。

 

頭は赤ちゃんの体の中でも、一番重たい部位ですので、
もちろん、動かすことは出来ません。
ですから、赤ちゃんは「寝返り」をうてるようになるまでは、
空いていて、比較的軽い手足だけをバタバタさせるのが激しいのです。

 

つまり、これは赤ちゃんにとっての「筋肉トレーニング」の一種なのです。

 

何かをお母さんに伝えたいから

 

赤ちゃんにとって、何かをお母さんに伝えたい時は、声を出して泣くことが
一番、有効な手段であることを、赤ちゃんは本能的に知っています。
そして、声を出してお母さんが現れると、今度は激しい「手足バタバタ」をして
お母さんに、何かを伝えようとしているのです。

 

なぜなら、新生児の赤ちゃんにとって、自分から他者へ何かを伝えるためには、
大声で泣くか、激しい「手足バタバタ」をするしか
他に方法が無いからなのです。

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そして「伝えたいこと」とは「ゲップが出なくて苦しいよ。」だったり
「オムツが濡れて、取り替えて欲しいよ。」だったり
「お腹がすいたので、ミルクを飲みたいよ。」だったりするのです。

 

赤ちゃんが「人間」だから

 

ふつうの哺乳類の仲間で「人間」、つまり「ホモ・サピエンス」ほど
生後の成長が、遅い動物は存在しません。
ウマの赤ちゃんなどは、生後3時間ほどで、自力で立ち上がり、
お母さんの、母乳を飲みます。

 

私たち人類に近い「霊長類」のゴリラやチンパンジー、オラウータンといった
動物の赤ちゃんでさえ、「人間」に比べれば、ずっと
生まれてから、独り立ちするまでの年数は、早いのです。

 

つまり「人間」とは、その巨大な「脳」の重さゆえに、立って歩くまでに
約1年半近くも掛かってしまうのです。
また、ハイハイをして、自分で移動出来るまでに9ヶ月も掛かってしまうのです。

 

これは「人間」以外では、到底考えられない「生後の成長の遅さ」です。

 

考えて見て下さい。
もし仮に、ウシの赤ちゃんが、生後1ヶ月で
激しい「手足バタバタ」をしていたら、どうなると思いますか?

 

そうです、たちまち天敵の「肉食獣」に食べられてしまって
「ウシ」という動物は絶滅していたことでしょう。

 

・・・というわけで赤ちゃんの手足バタバタが激しいのは
「人間の赤ちゃん」だからこそ、許される特権でもあるのです。

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